新品のトナーは、容器の中に新しいトナーが入っていることから問題なく使用できることが誰にでもイメージできるでしょう。
しかし、リサイクルトナーについては、なぜ新品よりリーズナブルな価格なのにトナーとしては問題なく使えるのかがイメージしにくいようです。
リサイクルトナーは、まず使用済みとなった空のカートリッジを回収することから用意が始まります。回収されたカートリッジは分解され、部品に問題がないかチェックを経て必要があれば部品交換が行われます。このとき、部品のクリーニングも行われるのが通常です。
そこに新しいトナーが充填され、再び組み立てられます。トナーの形が整ったら、印字テストを経て問題がなければ出荷されるのです。
リサイクルトナーにはリターン方式とプール方式という2種類のパターンがあり、リサイクルトナー業者によってどちらかの方式を採用しています。リターン方式は、回収した空のカートリッジをリサイクルトナーにしたあと、再び回収元に返す方式です。
一方プール方式では、複数の回収元から集めたカートリッジを再生して、回収元とは異なるところに配布されます。
すぐにリサイクルトナーが欲しいときにはプール方式が便利ですが、リサイクル回数が多く低品質のトナーが回ってきてしまうこともあるのはデメリットです。その点、リターン方式ではこれまで使っていたトナーが再生されて戻ってくるため、トナーの状態は把握しやすいでしょう。
ただし、納期には時間がかかってしまうため、再生に出すときに予備のトナーを用意しておく必要があります。